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愛犬のために知っておくべき「社会化」のおはなし

   

今回は特別編です。

東京でご活躍のドッグトレーナー様へのお声掛けで実現した  プロの目から見た愛犬家のための大事なお話。  大変ご多忙の中、読み切りコラムとして寄稿して頂きました。 ぜひお読み下さい。

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『犬を迎えた後に おもうこと』

森三穂 CPDT-KA (Lab. BLANC ドッグトレーニング)

このブログをご覧になっている方達は、すでに 犬と暮らしている方が多いのでしょうか?
もし、これから犬を迎える方は、家族の生活リズムや環境、犬種の特性を 理解した上で 犬に費やせる時間や体力、費用が犬の生涯を通して責任を持てるかどうか、 正しくマッチングをしてくれる 信頼のおける人にご相談することをお勧めします!
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今は犬の家庭教師(出張ドッグトレーニング)をしている私ですが、

ブラン (ラブラドール・レトリーバー 現在11歳7ヶ月) を迎えた時は、犬が好きということ以外は 犬に関することは ド素人の飼い主でした。
3歳になるブランの里親になろうと思った時、はじめは 同じ譲渡元にいた ジャックラッセル・テリア を希望しました。

それは、単に小さいから という理由以外になく、初心者が飼う犬ではないことなど毛頭になく、 昭和時代に青春を過ごした私は、犬を家の中で飼うことも 信じがたいことでした。
(当時は犬小屋に繋いで飼い 残飯が餌で野良犬も多く、家の中で飼う犬のことは「お座敷犬」と呼ばれていました。)

では何故 ラブラドール・レトリーバーになったのか。
それは、ブランが獣医大の在籍犬だったので、犬に詳しい方がマッチングをしてくれた結果なのです。  犬と暮らすことについて話を聞くうちに、多くの譲渡犬の中から、私の生活に合って仲良くできるなら どんな犬種でも良い と、思うようになっていきました。
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しかし 迎えた後は・・

散歩で引っ張られ放題で 飼い主が転ぶ+骨折する、ブランは拾い食いで中毒を起こす、足に触ると牙をむいて唸る、嫌いな犬にケンカを売る、 等々  ダメ飼い主と言われることは全部やり、しばらくの間は「こんなハズじゃなかった…」という時間を過ごしました。
(そして、多くの犬の専門家から指導を受けました)

しかし 今は 沢山連れて歩いても平気な体力、物覚えの良さと温和な気質、人懐こさ、など多くの魅力があり、 ラブラドール・レトリーバーを迎えて とても良かったと思っています。
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さて、、

ここからが 本題なのですが、

不動の人気犬種、トイ・プードル、チワワ、ミニチュアダックスと暮らしている方が 多いと思います。
なぜこの犬種を選んだのか  を飼い主さんに聞いてみると、「ペットショップで抱っこしたら おとなしかった。」 「お店で目が合った。」
と、 運命の出会い をお話して下さる方が多く、犬種の特性などはあまり気にされていないようです。

ところが仔犬を家に迎えてみると・・

月齢を重ねるにつれて やんちゃ君やお転婆さんになっていき、1歳前後になってくると いよいよご家族が育犬ノイローゼにかかるのを多く見てきました。

「小型犬は散歩がいらないから家の中だけで過ごしてもよい」「ダックスは足が短いから散歩は少なめでよい」 など 誤った情報により色々な経験が不足した犬は、吠えや咬みつき、怖がり、いつも落ち着き無く動き回る、抱っこをせがむ、留守番ができないなどの 問題行動が出るケースが実に多いです。

プードルもダックスも猟犬系の犬なので、運動量は豊富です。  若い犬ならば、1日連れ回しても寝てしまえば翌日は ケロッとしていることも不思議ではありません。  心身共に健康な犬と暮らしているならば、犬種に関わらず散歩は必須です。
散歩は運動だけでなく、世の中にあるモノを 見たり聞いたり感じたりする とても大切な時間なのです。

生きていく環境に慣れることを社会化といいます。

(社会化は一生継続することをお勧めします。)
恐怖心が発達してくる5ヶ月齢で、散歩すると 歩かないからといって、「散歩嫌い」と決めて外に出ないと その後自信のない、怖がりな犬になってしまいます。(家の中以外の景色を見たり、音を聞いたりすることがないのですから…。)
チワワは体の小ささ故か怖がりな場合が多いですが、子犬の時から散歩を多くしたり色々な経験をしたチワワは無敵なココロを持てるようになります。

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[ よく社会化ができていておでかけ大好き。無敵のチワワ、ボンド君 ]

犬は人の想像以上の早さの時間を過ごしていて、1歳になる頃には骨格が大人になり、3歳になる頃には精神的にも大人になります。 「魔の7ヶ月」と言われるように 犬にも思春期があります。 日々の生活で何をどのくらい経験させて 度胸をつけて色々なことに慣れるのかは 犬生を通じて重要なことになります。

犬を迎える前は、旅行に沢山行ったり、ドッグカフェに行ったり、阿吽の仲になって楽しい毎日を想像していても

迎えた後に「こんなハズじゃなかった!」

ということに多く出会うと思います。

犬種の特性をあまり気にせず迎えた方は、今からでも遅くないので 我が子の特色を把握して、なおかつ、愛犬の良い性質を見つけてあげて良いところを伸ばしてあげてほしいと願っています。 動き回るのが好きな犬には、なにかアクティビティを与えてあげて、ココロもカラダも満たされた 良い疲れと良い睡眠を与えてあげることをお勧めします。

◆ 森トレーナーさんのかわいい生徒さん その2
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[ 明るく元気でテリア気質がはっきりしているポン太君 ]

◆ 森トレーナーさんのかわいい生徒さん その3
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[ 移動式専用個室のクレートに入るのが得意なイケメンのコロン君 ]

犬を迎えた後に思うこと。 それは、

愛犬が「元気で聞き分けのよい、度胸のある社交的な犬」であって欲しい ということです。
みなさんの愛犬は いかがですか?

[ プロフィール ]
森三穂 (もり みほ) CPDT-KA (Lab. BLANC ドッグトレーニング)
ホームページ: http://lab-blanc.com/

成犬のラブラドールの里親になったのをきっかけに、 犬のことを勉強することになり、その能力のすごさや一緒に過ごすことの楽しさにのめり込み、 沢山の方に犬と楽しく最期まで過ごして欲しいとの願いから、ドッグトレーナーに転身。

現在、東京都と神奈川県を中心に家庭教師型のレッスンを行っている。

愛犬はブラン(11歳7ヶ月)とロダン(2歳3ヶ月)
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